特集・コラム

蒲御厨(かばのみくりや)おかげ朝市

2016

さあ、かみさま、いっしょにごはんをたべましょう。

———————————————————————————————


森道市場の出店者が地元地域で開催するイベント情報をフューチャー。

第一弾は、静岡県浜松市で今後定期的に開催される「蒲御厨(かばのみくりや)おかげ朝市」


ƒvƒŠƒ“ƒg


特徴的なのは郷土の歴史、文化を発掘し、日本の伝統的な世界観を現代の感覚で全面的に押し出しているところ。


朝市開催に先立ち 実行委員に話しを聞いた。


今は自然栽培の八百屋をしていますが、ボクは第一回森道市場では骨董屋でした。

今も古いモノ、カタチ、コトバにまとわりついた時代や精神性に興味があります。

野菜で言えば、かたちや種の歴史、独自の進化、

時代や社会情勢とともに変わる野菜の世界、現代の野菜事情。

環境問題や健康志向の文脈で語られる事の多い無農薬や自然栽培ですが、

本筋にもかかわらず、あまり知られていない事実として、

日本の自然食、オーガニック運動は、アメリカの文学運動ビートニクと切っても切れない縁と歴史があります。

カウンターカルチャー、いままでの文化や価値観をこわして新たな価値観を生み出して生きていく

そんな前衛的な時代の流れのなかに、オーガニックは位置しているからこそ、

感覚の敏感な人ほど注目をしているし、食や質を重視するという世界的なおおきな潮流になっているのだとおもいます。


ただ日本の文化にはカウンターカルチャーは合いにくく表層的一過性のものとして消費されがちです.

根っこ深くに食い込み、最低100年くらいは耐えられそうな芯のある文化でなければ

持続性ある文化として育たないと思っています


このクニや東洋で生まれた思想の逆輸入の側面もあるものが、着床するとき、

そのベッドの根幹に必要なのは、広く分厚い千年単位の暮らしの歴史、記憶

日本だけでなく世界中の人間の原初的なものにかかっているとおもっていました。


good morning マーケット開催は数年来の構想でした仲間があつまり、

準備をすすめて行くにしたがって、会場選定にさまざまな問題があり、

縁あってたどり着いた場所には、とても興味深い歴史があったんです。


はじめは、御厨(ミクリヤ)という伊勢神宮の台所としての

かみさまに奉納する食事=御饌(みけ)を整える土地としての歴史が見つかりました。


準備をすすめていく中で次に見つかったのは

そこに千三百年以上むかしからこの土地を守り続けていたのは、

竈(かまど)神さまという土着の土地神様の存在でした。


あらゆる宗派を問わず、世界中の原始信仰の対象となってきた竈。煮炊きをする場所や火の神様。


食にまつわるイベントの開催地としては最上のロケーションでした。

日本のお祀りの特徴といわれる神人共食(しんじんきょうしょく)

かみさまに供える物をいただく人間の食べ物としてあたりまえのものを選び、供え、

いただく20世紀思想の中心は西洋のヒューマニズムでした21世紀、

これからの時代はそれぞれの地域、風土、歴史に根ざした

独自の進化を遂げたものに再び注目が集まるのではないかと思っています。


「食の歴史は人間の歴史そのもの。」


歴史が食を現し、食が、社会、法律、教育、文化を映す。

ポスト3.11。これからの時代の生き方、日本、この地に産まれた世代間の文化、

精神性の伝承について、考えることなしには生きづらい社会情勢かとも感じます。

時代はすでに予断を赦さぬほどの猶予のない状況にあるとみています。


しかしながら、 考察と刺激、喜びと、楽しさを与えあう発酵場のひとつとして、

この地方都市から、独自の発酵を遂げながら、真摯で、

古くてあたらしい、土着の名物、名所、名跡、生き方、働きかたと

人として肯定的な街の空気を創り上げてゆこう(発掘しよう)という試み と同時に、

これまでの先達や、ご縁、大地自然、土地神さまへの言祝ぎ(ことほぎ)であれたらと 思っています。


でも、表向きには ちょっとだけ神社の香りのする 地方の単なるオーガニック朝市です(笑)。


数あるイベントのなか、この地にお越し頂けたらこのうえない喜びです。

またいずれは、会場も、公園や神社など地元の日常的な流通のひとつのかたちになれましたら

このうえなき幸いでございます。


はじめての開催イベントでございますが 皆様の応援を頂けましたら本当にうれしくおもいます。


!cid_7FBCBA91-EF78-4948-8AF3-8B83F037A0BE@lan


出店者情報、イベント詳細はコチラから



FaceBook → https://www.facebook.com/kabanomikuriyaokageasaichi/


第1回 2月21日(第3日曜)


・ゲスト出店では、同じく森道市場に出店している青果ミコト屋(横浜)

・第一回記念ワークショップ

Neru(横浜)による、千年前から薬用として用いられてきた「葛」のワークショップ


・朝9時からは、来場者他皆様の健康祈願と、土地のかみさまへの御礼の奉納神事が

地元宮司によりとりおこなわれます(参加無料)


 出店店舗15前後予定(現在調整中)


 駐車場 250台(有料含む)


蒲御厨おかげ朝市実行委員会

共同代表 飯田康司(やまこう)

丸山仁志(鮨場まる)

海老名一樹(epina)

事務局  太田早紀

メール  kabanomikuriya@gmaile.com


日本各地にのこる伝承。埋もれた思想文化。

そこから立ち上がるあたらしい視点の取り組みは

これからの時代を生きて行くための一つのヒントに

なるのかもしれません。


特集・コラム