「暮らす、食べる、糸島」 ④ in 森、道、市場
2017
(記事の最後にイノシシの解体の写真があります。苦手な方はご注意ください)
森道市場にたった1日だけ現れる、野外レストラン。
愛知から遠く離れた糸島での暮らしを五感で楽しんでいただくため、
お話と美味しいお料理でおもてなしします。
これからお話しするのは、僕たち「いとしまシェアハウス」の暮らしを通じて、
みなさんに体験していただく糸島のお料理のストーリー。
1つ1つの食材を自分たちの手で収穫、調理、会場へとお届けします。
【タケノコのグリル】
桜が散り、山の緑が鮮やかになるころ、糸島の山ではタケノコの旬を迎えます。
我が家いとしまシェアハウスの暮らしでは、この季節にタケノコを掘り、1年分のタケノコを収穫します。
今回はケータリングチーム”THE Roi”のメンバーも一緒に、山へ。
頭が少しだけ出ているタケノコを探します。
タケノコは、掘って帰ってからが大変です。
半分以上は剥いて捨てた皮なのではないかと思う程に小さくなったタケノコを、
手づくりのかまどに薪をくべ、火を焚いて茹でていきます。
作業しながら梅の木の下でお昼ごはん。暖かくなった日差しのなかでの外ごはんは、
今しかできない贅沢。とても幸せな時間です。
【野生のソース】
タケノコのグリルに合わせるソースには、同じ時期に新緑の若芽(木の芽)が出てくる山椒を。
木の芽は古来からタケノコと相性がいい食材として利用されてきました。
この組み合わせ、よく見かけますよね。
いとしまシェアハウスの近くには”てんともえ”(天道萌え:自然にこぼれ種で野菜などが育つこと)の
山椒の木がいくつかあり、そこから食材を調達します。
若葉だけを選んで摘みとり、木の芽とオイルのみをすり鉢でペーストに。
最後は瓶詰めにして保存します。
塩も入れていません。保存調味料は”シンプルに”がモットー。
材料も少なく済みますし、使い道の幅が広がります。
数時間でぐんぐんと伸びるタケノコも、すぐに若葉の色が濃くなる木の芽も、
変化する春を象徴する食材です。
すぐに通り過ぎてしまう旬の間に、風味を逃さないよう加工し、
旨味を閉じ込めて会場へ届けます。お楽しみに。
【野生のイノシシ料理】
我が家では「お肉」も野生のものがメイン。
野草やお魚と同じように、自然のなかから獲り、さばいて食べます。
年々深刻になるイノシシによる獣害被害から畑や田んぼを守るため、山に入り罠をかける。
僕たちにとって狩猟は、暮らしの延長線上にあるものなのです。
「暮らす、食べる、糸島」では、里山での生き物との関わり合いを体験していただくため、
新米猟師畠山千春のトークとあわせ、会場内にてイノシシの解体を行います。
解体されたイノシシの肉はミンチにかけ、腸詰めを行いソーセージに。イノシシの体が肉となり、
調理され、料理となるまでの一連の流れをご覧いただけます。
食べるということは、”同化”すること。
私たちは日々、さまざまな命と同化しながら生きています。
私たちが食べているものがどこから来て、どうやって食卓にのぼるのか、一緒に体験してみませんか。
会場にてお待ちしております。
「暮らす、食べる、糸島 in 森、道、市場」食事付参加券
<日時>
5/12(金)OPEN17:00 STRAT18:00~20:00※入退場は自由
<場所>
森、道、市場会場内「Acoustic Village特設会場」
<参加料金(食事付)>
■プレイガイド一般販売中 5,000円(大人1名)
(予定枚数になり次第販売終了とさせていただきます。)
※小学生未満は保護者同伴に限り無料です。お子様のお食事のご用意はありません。
※参加料金とは別に森、道、市場5/12(金)の入場券が必要です。
<購入>
■プレイガイドからの購入はコチラ⇒http://l-tike.com/order/?gLcode=42032